あなたの将来の選択肢と老い方は、いま、どう行動するかで決まる

 今回のメールマガジンでは、弊社営業担当者がお客様との話の中から感じたことをお伝えいたします。

キャリアを考える

“あなたの将来の選択肢と老い方は、いま、どう行動するかで決まる”
本号のタイトルとなっているこの言葉は『LIFE SHIFT2』(東洋経済新報社刊)の一節ですが、最近あるお客様との面談の中で、この言葉を思い出させるエピソードをお伺いしましたので紹介いたします。
入社以来、長年技術系の仕事に携わってこられたこの方は、技術者としての自身を疑うことはなかったそうです。
自身のこれからが気になりはじめたのは50代半ばになってから。
それまでは、あまり意識することがなかった自身の働き方が気になりはじめ、そのことを考え続ける過程で、「キャリア」という言葉の意味にも興味をもつようになったそうです。
気が付けば勉強をはじめ、キャリアコンサルタントの資格を取得していたそうです。
しかし、資格の取得は、ご自身のありたい姿への通過点だったようで、この方はその後、人事系部署への異動を希望され、現在では中高年社員のキャリア自律を支援する業務につかれています。
同僚の技術系社員を見ていて、日々の業務にコツコツ取り組む能力には長けていても、業務に直接関係がない将来のキャリアについて仲間と話し合っている人を見かけたことがなかったそうです。
ご自身も同様だったようですが、人事部門を希望された理由も、職場の仲間に将来についてジックリ考え、60歳を過ぎてもイキイキと過ごしてほしいという思いがあったからとのこと。
そして、自身がその役に立ちたいと考えたからだそうです。

シニア層活性化の問題点

ただ、実際に業務として中高年社員に接してみると、それぞれの社員の気持ちを前向きにすることは、思っていたほど簡単ではないと感じたそうです。
それは、それぞれの社員がこれからを考えるうえで必要な、過去の振返り、そして内省し、やりたいこと、貢献できることを明確にするよう促しても、会社の中高年社員に対する期待・役割が明確でなかったため、個々の社員が丁寧に描いた将来のビジョンを実現することが困難だと気付いたからだそうです。
会社の制度を変えることの必要性を感じたそうですが、担当者レベルで解決できる課題ではないため、いまは会社としての制度変更の検討にも関わりながら、それが整う前の段階であっても中高年社員が前を向きやすくなるように細かなことへの対応を心がけているそうです。

まずは、ビジョンを描き実行することが大切

今回ご紹介した方のように、自身で興味をもったことを仕事にできる人はごくごく稀だと思います。
しかし、ハッキリ言えることは、中高年と呼ばれる年代になったら、自身のこれからを考えることがとても大切であるということです。ビジョンを描き、何らかの行動を始めることは、現役時代や、引退後をクリアーにしていきます。
将来について考えることは簡単ではありません。
自身が描いた通りに人生を過ごすことが出来ないことも多々あります。
しかし、そのような場合にはフレキシブルにビジョンを調整すればいいのです。
私が感じたことは、これからの人生を考えるとき、業務に関する知識があり、人とのつながりがあり、収入がある間に自身のキャリアと将来をじっくり考えることが大切だということでした。

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