中高年社員の活躍を阻害するアンコンシャスバイアス


中高年社員のキャリア自律への対応が経営課題として注目されています。本号では、中高年社員のモチベーションを阻害する大きな要因と、その対処法についてお伝えします。



「もう・・・」は要注意のサイン?
これまで様々な経験を重ね、多くの「知識」「経験」を蓄えて組織に貢献してきた中高年社員。
しかし、蓄積された能力が時に「柔軟な発想」を阻害してしまうことがあります。
その要因が、「アンコンシャスバイアス」です。

 「アンコンシャスバイアス」とは、「無意識の思い込み、偏見」のことで、これまでに経験したことなどに照らし合わせて、「もう〇〇歳だし…」「この人は××だから…」「ふつうは●●だから…」のように、あらゆるものに自分なりの解釈や制限を付けてしまう思考作用です。

アンコンシャスバイアスによる企業のダメージ
“VUCA“の時代、これまでに培ってきた「知識」や「経験」だけでは解決できない課題が増え、そのことに対応するため、「柔軟な発想」と変化に対する「好奇心」が求められるようになりました。

社員が変化に対応できず、仕事へのモチベーションを失ったままでは、企業の生産性にも大きなダメージを与えかねません。
また、この「アンコンシャスバイアス」は、いま多くの企業が優先的な取り組み課題としている「ハラスメント」のトリガーにもつながっています。

「ハラスメント」と「アンコンシャスバイアス」
「パワーハラスメント」については、以前お知らせでお伝えしましたが、要因は「周囲への配慮」と「相互理解」の欠如なのです。

「これまで容認されてきたから、今回も大丈夫」「経験上、当然のことだ」という思い込み、即ち「アンコンシャスバイアス」が「パワーハラスメント」の大きな要因となっているのです。
 そして、これが「性」に関わる思い込みであれば、「セクシャルハラスメント」、「日常の振舞い」に関わることであれば「モラルハラスメント」へと発展する可能性があるわけです。
近年、「ハラスメント」は増加傾向にあり、重大な社会問題としてメディアで取り上げられることも多く、このことが原因となって組織の価値を大きく毀損する可能性もあるのです。



出典:個別労働紛争解決制度の施行状況(令和元年 厚生労働省調べ)

「アンコンシャスバイアス」を取り除く効果的な学び
「アンコンシャスバイアス」が個人にも組織にも様々な悪影響を及ぼす可能性があることはおわかりいただけたと思います。
「雇用期間の延長」「人生100年」時代に突入し、中高年社員はまだまだ活躍しなければなりません。組織として対策も施さなければ、「アンコンシャスバイアス」の影響はますます大きくなるでしょう。
「アンコンシャスバイアス」を取り除くには、自分自身を客観的に見つめ直す必要があります。
これまでの「キャリア」「思考の傾向」「強み」「弱み」を見直す作業の中で見えてくる「偏見」や「思い込み」の元を探り出す作業が必要なのです。
培った「知識」「経験」を活かしながら、「柔軟な発想」を併せ持った中高年社員として新たなスタートを切るためには、将来を自律的に「考える」ための学びが必要です。それも誰かに教わるのではなく、自身で気付くこと(セルフラーニング)が大切だと我々は考えています。

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中高年社員に「学び」を促し、多くの「気付き」が得られるように設計されたセルフラーニングです。
『キャリア羅針盤』は、以下を柱とするeラーニングプログラムです。
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