キャリア自律を促すヒント ~ロールモデルに学ぶ効用~
一般社団法人定年後研究所所長の池口です。今回は、ロールモデルに学ぶ効用と、早稲田大学エクステンションセンターで開設する社会人講座についてお伝えします。
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「やりたいことが分からない」
「自分の力が社外で通用するのか想像がつかない」
「定年後の社会との接点確保が心配だ」
中高年社員のキャリア研修や、キャリア面談でよく耳にする言葉(嘆き?)の定番とも言えます。
メンバーシップ型雇用制度のもとで、長年にわたって受け身のキャリアを蓄積してきた中高年社員にとって、会社が求める「キャリア自律」要請は青天の霹靂かも知れません。
一方で、筆者がアドバイザーを務める「早稲田大学キャリア・リカレント・カレッジ(CRC)」に集う40名の受講生は、互いのバックグランドや価値観を披瀝しあいながら、毎週呼ばれる多様なゲストスピーカーからとてつもなく大きな刺激を受け、定年前後からのキャリアビジョンを自由に描けることの幸せを心底から体感しているようです。
「考えてもみなかった世界の話が聞けて、自分の枠を外して踏み出してみようと思った」
「毎週、人との繋がりの大切さを実感している。引っ込み思案な自分だけど、少し勇気を出してご縁が繋がるように行動を始めたい」
「ゲストの取組テーマや生き方は多様であるが、自己肯定感が高いことと、支えになるキーパーソンの存在は共通だと感じた」
「何を大事に生きるのか、人それぞれだと改めて感じた。それだけにこれからも色々なロールモデルの生き方に触れてみたい」
このメールマガジンでも筆をとっていただいた早稲田大学の竹内規彦教授によると、ワークエンゲージメントの高低を規定するのが「職業的未来展望(自分に残された時間や機会の豊富さ)」であり、未来展望を拡張する要素として「自己効力感」を挙げています。
バンデューラは、自己効力感を高める要素として、自身の成功体験や周囲からの励ましに加えて、「代理体験」を挙げており、まさに早稲田大学CRCが、強烈な代理体験、刺激の場となっているようです。
そこで定年後研究所では、代理体験を再現できるよう、定年前後期にイキイキと活躍を続けるロールモデルのインタビュー動画の作成に着手し、このほど4名のミドルシニアが熱くキャリアを語る動画が完成しました。以下、タイトルをご紹介します。
「越境で気づく自らの可能性 ~シニアの強みを活かせる地域課題への係わり」
「経験と学びで広げるWin-Winの相互関係 ~主体的に行動し、繋げる」
「タグを増やして可能性を広げる ~越境体験で気づいた組織への貢献志向」
「新たな出会いから感謝の輪を広げる ~会社人生から地域貢献人生への転換」
取組テーマは様々ですが、その基底に存在する価値観や思いがリアルに伝わってくる動画と言えます。定年後研究所としては、このような動画がきっかけになって、自らの未来展望を大きく広げ、新たなチャレンジに向かうミドルシニアが一人でも増えて欲しいと願っています。
早稲田大学エクステンションセンターが運営する「オープンカレッジ」では、このような多彩なロールモデルから学び、定年後のキャリア人生を豊かにする社会人講座を開講することとなりました。ご関心ある方は、以下を参照ください。
*早稲田大学エクステンションセンター「定年後のキャリア人生を彩り豊かにするために~(役職)定年・早期退職の転機を活かした多彩なロールモデルに学ぶ」はこちら
また、上述の「動画」にご関心ある方は、定年後研究所お問合せフォームにてご照会ください。
◎定年後研究所お問合せフォームはこちら
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