9月2日にご紹介したとおり、日本でも「マインドフルネス」を導入する企業が増えています。
とはいえ、「星和HRインフォメーション」を読んでくださっているアンテナを高く張った皆様でも、
「マインドフルネス」を仕事や日々の生活に活かされている方はまだまだ少ないのではないでしょうか。

「マインドフルネスを実践してみる」
「マインドフルネス」の実践には時間も手間もかかりません。「いまこのとき」に集中するだけです。
とはいっても、実践には多少の慣れが必要です。
手始めに、来客でお客様にお茶を淹れるシーンを想像してみましょう。ごく簡単で雑念の入り込む余地はなさそうですが、いろんなことが集中の邪魔をします。
「仕事が山ほどあるのに、なぜ自分がお茶出しを?」「お客さんを待たせたら申し訳ないな……」「この季節に熱いお茶なの?」などなど、1分か2分の短い時間でも様々な雑念が湧いてくるのではないでしょうか。
そこで、急須に注がれたお湯で茶葉がゆっくり開いていく様子に集中してみてほしいのです。
イメージできますか。他にも「空に浮かぶ雲を数えてみる」とか、「たくさんの虫が鳴いている中で一匹の虫の声に集中してみる」など、なにかひとつ簡単なことに数分間意識を集中させることが「マインドフルネス」につながります。

「マインドフルネスの効果」
「マインドフルネス」を始めても、すぐに効果を実感することができないかもしれませんが、「目の前で起こっていること、ひとつのことに意識を集中させること」を続ければ、次第に思考が整理されるようになり、
思考の速度が速くなっていくことが実感できてくると思います。
いくつものことを同時に考え、進めていくことを続けると、脳には疲労が蓄積され、脳の活動は鈍くなっていきます。活動が鈍くなっている脳は、例えるならば、メモリーの空き容量が少なくなって動きが重くなったパソコンのようなものです。会話をしているとき肝心なことを聞き逃してしまったり、伝えなければならないことを伝え忘れたり……、そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?
「マインドフルネス」は、不要なデータを削除し、使わないソフトは閉じて、空き容量を増やす行為に似ています。
脳がクリアになると、脳は効率的にエネルギーを使えるようになり、知的生産性は大きく向上します。

「仕事に活かすマインドフルネス」
「マインドフルネス」は、「いまこのとき」に集中するためのスキルですので、年齢、職責に関係なくどんな人もパフォーマンスを向上させることができます。
全ての社員に「マインドフルネス」のスキル取得を促して、組織全体の生産性向上を目的としている企業もあるようです。
宗教的な要素は取り除かれているとはいえ「おまじない?」「つまりは瞑想でしょ?」と「マインドフルネス」にネガティブな先入観をお持ちの方も、「マインドフルネス」の科学的な根拠や効果、そしていくつかの実践法を知っておくことで、仕事に集中できないとき、考えられないようなミスを繰り返してしまうようなとき、強いストレスを受けたときに、自分自身で脳と心のケアをしていただけるようになります。

医師であり、禅宗の僧侶で、「マインドフルネス」のオーソリティー川野泰周氏の監修を受けて
星和ビジネスリンクが開発した「キャリア羅針盤 『仕事に活かすマインドフルネス』」のイントロ部分をお試しいただけます。
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