2021年度上半期、星和ビジネスリンクは、日本の人事部主催の「HRカンファレンス2021‐春」に参加するほか、3回の公開セミナーを主催しました。
これらのセミナーの中で行った投票やアンケートから、人事ご担当者さまのお考えを垣間見ることができましたので、その一部をご紹介いたします。



5月25日 日本の人事部主催 HRカンファレンス

「ミドルシニア社員の「自律的キャリア形成」に取り組む日本生命の挑戦」

HRカンファレンスでは、日本有数の金融機関「日本生命」が取り組む中高年社員のキャリア形成支援を例に、シニア層社員が生き生きと活躍できる土壌づくりについてお伝えしました。
セミナーの中で、「50代以降の社員へのキャリア自律やセカンドキャリア形成支援についての必要性」についてアンケートを行ったところ、「必要だと思う」(92%)、「必要とは思わない」(0.7%)という回答結果が出ました。
就労人口が減少する中で、多くの企業が「中高年社員」の活躍に期待を寄せていることがデータで示されました。

「50代以降の社員へのキャリア自律やセカンドキャリア形成支援の必要性」のグラフ

6月23日 星和ビジネスリンク主催 公開セミナー

「シニアまでの雇用に備えるためのミドルエイジに必要な『学び』と『気づき』」

このセミナーは、5月25日に開催されたHRカンファレンス終了後にいただいた、たくさんのご意見やお問い合わせを受けて開催されました。
 セミナーの中で、再度「50代以降の社員へのキャリア自律やセカンドキャリア形成支援の必要性」について伺ったところ、前回調査と同じく90%以上の参加者が必要性を感じているとの回答を得ました。
続いて「中高年層社員が対象のキャリア形成支援の実施状況」についてお尋ねしたところ、中高年層社員のキャリア自律・セカンドキャリア形成支援に関する質問に「実施しており問題もない」とご回答いただいた方は、僅かに10%で、90%が「実施していない」または「実施しているが課題あり」という結果となりました。

「中高年社員が対象のキャリア形成支援の実施状況」のグラフ

7月6日 星和ビジネスリンク主催 公開セミナー

「いま職場に必要ながん教育~大人だけが知らない『がん』を知る」

星和ビジネスリンクは、中高年層社員のキャリアパスだけでなく、「健康」「メンタル」「マネー」や「ライフスタイル」まで網羅した「ライフキャリア」の充実を提唱しています。

このセミナーの開催情報を受け取られた人事ご担当者の中には「担当外」と思った方もいらしたようでますが、セミナーご参加後、「『がん』は個人の問題ではなく、経営に大きな影響を与える人事課題だと考えるようになったと」コメントを寄せてくださった方もいました。

セミナーは、これまで3万人以上の「がん」治療に携わり、「キャリア羅針盤 『いま職場に必要ながん教育』」の制作監修にもご協力いただいた東大病院の中川恵一特任教授をお招きして開催しました。

セミナーにご参加いただいた方の感想を一部紹介させていただきます。

・「がん」は健康保険組合の運営上の課題だと思っていた。

・講演を聴いて、健康管理は個人で行うものという認識を改めた。

・「がん」対策は経営課題でもあることがよくわかった。

・会社にとって従業員は財産。新しい視点で健康管理に取り組む必要性を感じた。

・「がん」に罹患しても、安心して働ける制度の必要性を強く感じた。

・全従業員に中川教授の講演を聞かせたいが難しい。
 キャリア羅針盤(eラーニング)があれば必要な教育と啓蒙ができると感じた。


8月4日 星和ビジネスリンク主催 公開セミナー

「『マネープラン研修』は、なぜeラーニングによる学びが効果的なのか?」

多くの企業は、シニア層社員を対象にマネープラン研修を行っています。
それは8月4日に開催された公開セミナーの中で行われた投票による調査でも明らかになっています。

「マネープラン研修の対象者」のグラフ

研修の多くは、退職金や年金制度の話で、シニア層社員の再活性化(モチベーションアップ)を目的とした研修を行っている企業はまだ少数派だということが明らかになりました。

ただ、6月23日の公開セミナーの中で行われた調査結果が示しているように、約半数の企業が中高年層社員を対象としたキャリア形成支援に何らかの課題があると感じており、お金の問題が課題の一端をなしていると考えられます。

企業がこの先、きわめて重要な戦力としてシニア層社員を活用していくうえで、彼らのモチベーションを物心両面で支えていくためには、中高年層社員、特に40~50代社員へのマネープラン研修が重要性を増していくだろうと我々は考えています。

星和ビジネスリンクは、これからも皆様のお役に立つ「情報」と「キャリア羅針盤」の有効な活用法をお伝えしてまいります。