「定年後研究所」池口所長による新刊
『人生の頂点(ピーク)は定年後』のご紹介
一般社団法人 定年後研究所池口武志所長は10月4日に新著『人生の頂点(ピーク)は定年後』を刊行しました。 本号では、新刊上梓にあたって池口所長よりこれから定年後の人生を送ろうとしている50代ビジネスパーソンにおくるメッセージと、この本に込めた思いを語っていただきました。 |
この本は、「人生の頂点は定年後――。こう言われて、すぐに『その通り!』といえる人はまだ少数派かもしれません」という書き出しで始まります。
そして、188ページ目のこの本のラスト3行は、「こんな恵まれた特別プロジェクトだからこそ、成り行き任せにしないで、自分ならではの『+α』をじっくり考えてみたいものです。さあ、きたるべき“人生の頂点”に向けて歩きだしましょう!」と締めくくっています。
私は仕事柄、人事をご担当されている皆様に、「中高年社員の課題」についてヒアリングさせていただく機会が多くあります。その中で……
「キャリア自律の重要性を訴える人事施策を講じても、中高年社員の多くには暖簾に腕押しのようだ」 「もっと外に目を向けて欲しいが、長年の内向き志向から脱却できないでいる」 「会社を巣立ってからも、長く社会に必要とされる人材になって欲しいと願っている」 「役職定年や再雇用への移行にあたって、新たな動機付けを図りたいが、効果的な施策がない」 |
このようなお話を少なからず伺います。
この本の後半では、中高年社員のキャリア支援の現場に直接携わっておられる9名の専門家に、「セカンドキャリアで上手くいく人、いかない人の分かれ道」についてインタビューした様子を綴っています。
そこから私なりに「セカンドキャリアで成功するための心得『5か条』」を提言しています。
(1) 今に全力投球し、ピントを相手に合わせる余力を持つ
(2)自己理解ができている
(3)社会動向にアンテナを立てる
(4)試し打ちから始める
(5)自己の過大評価を是正する
今後、企業経営の中で特に大企業ほど「ボリュームゾーンになる中高年社員の活性化」は重要課題になっていきます。
そして、活性化の必要条件の一つが、「当該層がこれからのキャリア人生をポジティブに捉える意識変容」ではないでしょうか。
私も60歳定年を控えた当事者の一人ですが、将来のキャリアやお金に関する「不安」はずっと心の中に沈殿したままです。そのことが、ともすれば「今日現在」の仕事や生活にマイナスの影を与えているのかもしれません。
この本は、「50代の会社員」を主な読者層と想定しています。
「役職定年」「定年」「再雇用満了」……とキャリア上のイベントは続きますが、残念ながら「マイナスの影」を帯びたままその後の人生を歩まれる方も多いのではないでしょうか。
この本を読んでいただくことが、長くなった「サードエイジ」を「人生最良の時間」として、「収入」も「やりがい」も手にしていただくきっかけになれば嬉しく思います。
この本に込めた私の思いを検証するために、定年後研究所で大規模な「中高年社員キャリア自律アンケート調査」を実施しました。
主体的に学び、将来のキャリア展望を開いている社員と、そうではない社員との分岐点はどこにあるのか。
企業がサポートできるボタンはどこにあるのか、少しずつ明らかになってきました。
この11月、日本の人事部主催の「HRカンファレンス」でご紹介できることを楽しみにしています。
『人生の頂点(ピーク)は定年後』 池口武志 著 青春新書インテリジェンス(2022年10月15日) 新書判 並製(192頁) ISBN-10:4413046587 ISBN-13:978-4413046589 人生100年時代、定年後=人生のサードエイジ(人生の完成期)を最良の時間にするには、一般的に「年金+約10万円」の収入と「やりがい」が必要といわれています。 本書は全国有名書店の他、Amazonでもお求めいただけます。
『定年NEXT』 2021年4月、「70歳までの就業機会の提供」を企業の努力義務とする法律が施行され、「60歳定年、65歳までの継続雇用」から、意欲さえあれば、高齢者がエイジレスに働き続けられる時代へと移行しつつあります。 本書は全国有名書店の他、Amazonでもお求めいただけます。 |
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