日本でも、「トヨタ自動車」「富士通」「伊藤忠商事」など、大手企業を中心に導入が進むマインドフルネス。
溢れかえる情報と多くのタスクのなかに生きる現代人は、「心ここにあらず」の状態に陥りがちといわれています。
結果、我々は強い「ストレス」に曝されることになります。
我々が心身ともに健康に暮らすためには、この「ストレス」を理解し、コントロールすることが必要です。
本号では、マインドフルネスが多くの企業に導入されつつある理由について考えてみました。

「マインドフルネス」とは
「ある時点で、自分の身体や心に起きていることだけに注意を向け、評価せず、ただ観る」というとてもシンプルな考え方です。
この考え方のベースは、禅や仏陀の教えという宗教的に長い歴史を持つものですが、1970年代以降アメリカを中心に科学(医学)的な研究が進められ、
心身の維持向上や、ストレスコントロールなどの分野で効果が認められています。宗教的な要素は取り除かれています。

「いまなぜ、マインドフルネスがビジネスパーソンに必要なのか」
我々は、情報が溢れかえる社会でマルチタスクを強いられることが日常になりつつあります。
WEB面談中に、別件のメールを受信し、スマホには着歴が1件、2件……。
面談中に気がそれて大切な話を聞き逃してしまったというような経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
目の前のことに集中しきれず、雑念にとらわれていると、脳は疲弊します。脳に疲労が蓄積した人は、やる気を失います。
余裕を失った心には焦りや不安がつのり、ひどい場合は「うつ」の症状につながります。そうなると、仕事の生産性が下がり、心身ともにダメージを受けてしまいます。
このような脳への「ストレス」をケアする方法として、いまマインドフルネスが有効だと考えられています。

「マインドフルネスを取り入れてみる」
「その時、自分の身体や心に起きていることだけに注意を向け、気づき、ありのままを受容する」ということを始めてみませんか。
マインドフルネスを継続することで、脳のエネルギーロスを減らすことができます。その結果、脳の働きが良くなり、仕事の生産性も上昇するといわれています。
また、ストレスへの対処以外にも、「主体的な行動」や「客観的な視点」を身に付けることができるようになるといわれています。
マインドフルネスの実践に、特別な機材は必要ありません。そして、いろいろな場面で実践することが可能です。

次回は、マインドフルネスの実践方法についてご紹介します。

◎「キャリア羅針盤 仕事に活かすマインドフルネス」にご興味がある方は、こちらからイントロダクションをご覧いただくことが可能です。
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